保険の種類

生命保険とは?適用される範囲、入るメリットとは?

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生命保険は、難しくてよく分からないといわれます。

生命保険というからには、死亡したら保険金が出るといういたってシンプルなしくみであるのになぜ難しいと感じるのでしょうか?

それは、多くの人が加入している生命保険には、複数の保障がセットになってついているからではないでしょうか。

死亡保障の金額が途中で変わる、お祝い金がでる、保障期間の間に亡くならなくても保険金がもらえるなど加入している保険によって様々な保険金の支払い方があるのです。

保障内容をしっかりと把握しておかないと保険にありがたみを感じず、何のために保険料を支払っているのか分からなくなります。

 

そこで、今回は生命保険について紹介いたします。

人のいのちに対してかける大切は保険です。

生命保険の適用される範囲やメリット、デメリットも含めて明確にしていきたいと思います。

 

生命保険とは

保険とは、「リスク」に備えるために入るものです。

保険でいうリスクとは、そのまま「危険性」です。

誰もが避けて通りたいけれどリスクに遭遇する人がでてきてしまうのが現状です。

結婚している家庭のリスクでいうとご主人の死亡が代表的な例といえます。

ご主人が無くなると残された配偶者や子どもの生活が困ることになります。

生命保険は、人のいのちに対してかける保険のことです。

亡くなったら困る人がいる場合に、困る分だけかけておくのが生命保険になるのです。

 

保険の契約をする上で、保険をかけられている人のことを『被保険者』、保険料を支払う人のことを『契約者』といいます。

被保険者と契約者は同じ場合もあれば、違う場合もあります。

被保険者が死亡した場合に保険金がもらえる保険を『死亡保険』といい、生命保険の基本的となるものです。

死亡保険は、被保険者が亡くなると保険金がもらえます

サスペンスドラマで見ることのある保険金殺人の保険は、この死亡保険ですね。

 

もし保険を掛けている契約期間が終了している時点でまだ生存していると、それまでに支払った保険料は掛け捨てになってしまうのです。

それまでに支払った保険料は、他の亡くなった人への保険金として支払われているのです。

死亡保険に入る時には、もしかしたら掛け捨てになる可能性があることをよく覚えておくことです。

「そんなのもったい!」と死亡保険に入っていなければ、イザという時のリスクに備えることができないことになるのです。

生命保険は、安心感を買うものと思ってください。

 

保険の歴史

保険の元になる『相互扶助のシステム』は、昔からありました。

現在と比べるとそれこそ医療は発達しておらず、衛生環境も悪く、栄養状態も悪かったので病気で亡くなる人の確率は高く、寿命も短いものでした。

そんな中、一家の大黒柱などの働ける人が亡くなってしまうと残された家族の生活は、いっきに困窮してしまいます。

そこで、村など小さな共同体でお金を集めて死亡した家庭には、みんなから集めたお金を保険金として支払っていたのです。

 

しかし、昔はどれくらいの人が亡くなるのかといったような死亡の確率が分からなかったため、保険料にいたってはどんぶり勘定で集めざるえませんでした。

そうすると、予想していたよりも死亡した人の数が多くなると支払う保険金が不足する、保険金が足りずに保険のシステムが崩壊するなんてこともたくさん起こっていたのです。

そんな保険のシステムも18世紀ごろに誕生したイギリスの保険会社が死亡者が発生する確率などを求めて必要な保険金を算出し、集めるべき保険料を計算する科学的根拠に基づいたシステムで運営し始めたのが始まりで、今の生命保険へとつながっているといわれています。

 

生命保険が適用される範囲

生命保険に入っていれば、必ず保険金が支払われると思っていると痛い目をみることがあります。

生命保険に入っていても保険金が支払われないケースがあるからです。

ここでどんな場合に保険金が支払われないのか適用されない範囲をみていきたいと思います。

 

保障が開始されていない

保険の契約をしても保険会社が行う手続きがあるので、契約をした当日から保障が開始されないことがあります。

保険の契約が開始される日を正確に確認する必要があります。

 

告知義務に違反した

保険の契約後に精神疾患を発症した場合、被保険者が保険に加入する前に精神疾患にかかっていて保険会社から告知を求められていたにもかかわらず、保険会社に精神疾患のことを告げていなければ告知義務に違反したとみなされ、保険金が支払われないことになります。

告知は、必ず正確にウソをつかずにおこなうことです。

 

飲酒

ほどんどの保険会社では泥酔が原因で亡くなった場合、保険金が支払われないケースになります。

詳しくは、自分が入っている保険の保険約款に定められていますので、確認してください。

生命保険の契約には特約があり、交通事故などの災害が原因であった場合の災害割増特約が付加されています。

災害割増特約の場合は、通常の死亡保険よりも保険金が支払われない場合の範囲が広くなっていますので、注意が必要です。

 

自殺

保険契約が完了した日から1~3年までの間に自殺をした場合、保険金が支払われないケースがあります。

定められた期間は、それぞれの保険によって異なります。

 

犯罪をおかした、死刑になった

被保険者(保険をかけられている人)が犯罪、または死刑の執行によって死亡したときは保険金は支払われません。

 

妻を殺害した

夫が契約者、妻が被保険者、子どもが受取人になっている保険契約で夫が妻を故意に殺した場合は、保険金は支払われません。

 

保険金目的

もちろん保険金目的と判断された場合は、保険金は支払われません。

 

消滅時効している

被保険者が死亡してから生命保険に入っていたのが分かることもあります。

生命保険はいつまでも有効ではなく、一定期間の間に権利を行使しないと権利が消滅してしまう消滅時効があるのです。

生命保険の消滅時効は3年と定められています。

請求し忘れがないか早めに確認する必要があります。

 

また、被保険者が死亡したら自動的に保険会社から支払いの通知がくると思っている人も多いようですが、保険金は受取人から保険会社に請求があって初めて支払われるしくみを覚えておいてください

 

生命保険に入るメリット・デメリット

生命保険に入るメリットやデメリットは、どんなものがあるのでしょうか。

 

生命保険のメリット

保険に加入してすぐに高額の保障が得られる

保険のしくみを説明する時に、「貯蓄は三角、保険は四角」という例えが使われます。

貯蓄は少しずつ金額が増えていくので、グラフにすると右肩上がり三角の形になります。

しかし、保険は、加入した時点(正確には保障が開始した時点)ですぐに高額の保障を得られるのでグラフにすると四角の形になるからです。

 

わたしたちのライフサイクルを考えてみると若いときからたっぷり貯蓄のある人は少ないです。

貯蓄が少ない間に結婚して子どもが生まれると、もし「いざ」という時が来た時のために備えるだけの貯蓄はできていません。

そこで、ご主人が亡くなった場合等は貯蓄だけでは補うことができないので、「いざ」という時の心強い味方として保険があるのです。

まだ貯蓄が少ない家庭であっても、保険に加入していれば高額な保障を受けることができるのです。

 

税金で生命保険料控除が受けられる

生命保険に加入していると毎年の所得税と住民税が少なくなります。

なぜならば、生命保険料控除という所得控除があるからです。

自動的に税金が少なくなるわけではないので、年末調整か確定申告を自分で申請しなくてはなりません

平成23年12月31日以前に締結した生命保険と平成24年1月1日以降に締結した生命保険では所得控除の計算式が異なるので注意してください。

 

保険の種類が豊富で選べる

保険会社は、各種様々なタイプの保険商品をだしているので目的に応じて選ぶことができるのです。

 

貯蓄性がある保険がある

保険の内容次第ではありますが、解約した時には解約返戻金が発生します。

解約返戻金とは、支払った保険料を元に計算されて戻ってくるお金です。

一定期間を過ぎれば、払い込み保険料の総額を上回るお金が戻ってくるケースもあります

 

しかし、途中で引き出すことはできません。

解約しない限り解約返戻金は受け取ることができず、加入している期間によっては解約返戻金が発生しない場合もあるので注意が必要です。

 

生命保険のデメリット

保険の種類が多いので、必要のない保険に入る

保険の商品は、保険会社ごとにたくさんの種類があります。

その中から選択できるのはメリットでもありますが、逆に自分にとって必要のない保険に入ってしまい高い保険料を毎月支払っているデメリットになることもあるのです。

本当に必要な保障を見極める必要があります。

 

すぐに保障が始まらない保険がある

生命保険の手続きには契約手続きをして告知や検査があり、保険料の支払いを経て保障が開始されます。

保障が開始する日を『責任開始日』といいます。

がん保険などはとくに厳しく、上記の手続きをしてから90日間経たないと保障が開始されないしくみです。

詳細は、各保険会社によって異なりますので自分の加入している保険の約款で確認してください。

 

生命保険で迷ったらプロに相談してみよう!

生命保険は、入っている人が多いので保険の商品もたくさんあります。

将来がとても不安で必要以上の保険に入っている、または必要な保険に入っていなかったなんてことはよくあることです。

そこで、失敗に陥らないためにも自分が入っている生命保険について、これから入る生命保険について保険のプロに相談してみるのもひとつの方法です。

 

ただしその前に、自分の家族とよく話し合いをしどういうものが必要であるか検討しておく必要があります。

せっかく保険のプロに相談しに行っても予備知識がないと何がなんだか分からない状況に陥ってしまいます。

 

目的を明確に

自分の家族とライフサイクルに応じて保障の目的は異なっていくものです。

今必要なものは何なのかです。

その答えは、遺族への生活資金、医療資金、住宅資金、教育資金、結婚資金、老後の生活資金と様々な目的があるはずだからです。

 

保険金額を決める

保険金額はなんとなく多ければ多い方がいいと思ってしまいがちですが、その家族にとってちょうど良い金額があればいいのです。

保険金額が高くなると、当然毎月の保険料も上がってきます。

どのような資金が、いつ、どのくらい必要かを考えて保険金額を決めましょう。

 

保障期間を決める

生命保険は、保険期間を5年や10年のように一定の期間にしているものと、生涯としているものの2つのタイプがあります。

なぜならば、お子さんが学校を卒業するまでに一定期間の保障が欲しいなど細かく設定できるからです。

自分の家族に必要な保障はどんなものなのか、生涯の保障が欲しいならば終身保険を選ぶなど選択肢があります。

 

数ある中から生命保険を選ぶ

生命保険を大きく分けると、『定期保険』、『養老保険』、『終身保険』の3種類ですが、各保険会社の保険商品でいうと13種類はあります。

自分にふさわしい保険を選ばなくてはなりません。

 

保険の見直し

自分のライフサイクルは、変わっていくものです。

例えば、独身の時に入っていた保障では、結婚して家族ができた今とでは保障に必要な金額も変わってくるからです。

生命保険はいのちにかける保険なので長期にわたる契約になります。

ライフサイクルの変化が起きた時点で見直すことが大切になってくるのです。

保険の見直しの方法は、何も解約だけではありません。

既に契約している保険を解約せずに新たな保険に切り替えしたり、今の保険に特約などの保障を増加する方法などがあります。

 

特約をどうするか

特約は、主契約を補うものです。

災害や入院などの場合の保障を充実させることができます。

例えば、疾病入院特約では、病気で入院した時に入院給付金が受け取れる、災害や病気で手術をしたときに手術給付金が受け取れるものがあるのです。

また、成人病入院特約では、成人病で入院したときに入院給付金が受け取れる、成人病で手術をしたときに手術給付金が支払われることもあります。

女性特有の病気になったときのために女性医療特約もあります。

女性疾病で入院した時に入院給付金が受け取れる、女性疾病で手術をしたときに手術給付金が受け取れるものもあるのです。

成人病や女性疾病は、年を重ねるごとにかかりやすくなる病気です。

その時に入院や手術をしたら肉体的にも経済的にも負担をしいられます。

そんな時に特約があれば給付金をもらえることができるのです。

 

解約を検討する

解約は、安易に行うのではなく最後の手段と思ってください。

保険料が支払えないなどのトラブルが起きたときは、保険を継続するためには保険料を立て替えてもらう自動振替貸付制度や保険金額を減額して負担を減らす方法もあります。

 

生命保険は「いざ」というときに家族を救う

生命保険は人のいのちに対してかける保険で、亡くなったら困る人がいる場合に困る分だけかけておく保険のことです。

生命保険に入っていれば被保険者が亡くなった時には必ず受け取れるわけではないので適用外の場合も確認しておく必要があります。

生命保険は、保険に加入してすぐに高額の保障が得られる、税金で生命保険料控除が受けられるなどのメリットがありますが、保険商品が多すぎて複雑で選ぶのが難しい、がん保険のように加入してすぐには保障が始まらない保険もあるので注意が必要です。

 

生命保険の加入で迷っているのならば、保険のプロに相談するのも一つの方法です。

その場合、すべて人任せにするのではなく自分である程度のプランを立てて相談することが大切です。

解約は、最終手段であるので安易に行わないようにしましょう。

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