保険の種類

終身タイプの保険のメリット・デメリットとは?どんなときにおすすめ?

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保険には様々な種類がありますが、人のいのちに対してかける生命保険ひとつをとっても種類が分かれています。

保障の期間が決まっている定期保険、保障が生涯にわたる終身保険があります。

また、生死混合保険といって、保険期間中に被保険者が無くなれば死亡保険金が受け取れる、期間満了まで生存していたら満期保険金が受け取れるといったしくみになっている養老保険などもあるのです。

 

今回は、終身保険についてです。

終身保険の「終身」とは「一生涯」という意味を表していることばです。

被保険者の一生涯の死亡を保障する保険が終身保険です。

一生涯の死亡保障なので不幸にも加入後すぐになくなった場合でも、100歳まで長生きした場合でも、どの時点で亡くなっても同額の死亡保険金が受け取れるしくみです。

終身保険がおすすめのケースやメリット、デメリットについて紹介いたします。

 

終身タイプの保険とは?

終身保険は、保障が一生涯続く保険です。

死亡したとき、高度障害状態になったときに保険金が支払われます

高度障害状態になるケースは少ないかもしれませんが、人には必ず死が訪れます。

ですので、いつかは必ず保険金の支払いが発生することになるのです。

必ず保険金を受け取れるところが、終身保険の大きな特徴です。

保険の期間が決まっているので掛け捨てになる可能性がある定期保険と比べると保険料はどうしても高めになってしまいます。

しかし、もらい損ねが無いことを考えれば仕方がないともいえるのではないでしょうか。

 

終身保険は、一生涯の保障をする終身保険ですので、加入するときの保険金が500万円や1,000万円というのが一般的です。

子どもが成人になるまでなどのある一定の期間の保障に備えるのであれば定期保険が向いています。

定期保険であれば5,000万円などの高額な保証を確保するのは、難しくありません。

しかし、終身保険で5,000万円もの保障が必要な人はめったにいないでしょう。

保険料がものすごく高くなりますし、相続税対策などがある一部の資産家を除き、一生涯にわたりそこまで高額な保障が必要になる家庭はほとんどないからです。

終身保険はお葬式代程度の金額にして、家族のための保障は掛け捨て保険でカバーする入り方もあります。

もし、高額な死亡保障をできるだけ安く確保したいと考えるのであれば、終身保険にこだわらない方が良いです。

高額な死亡保障が必要な期間と金額だけは定期保険にする、または収入保障保険に加入するという方法もあります。

収入保障保険は、死亡保険金を年金のように分割して受け取る保険のことです。

終身保険の保険料は60歳までなどの一定の年齢まで払い込む「有期払込タイプ」と一生涯払い続ける「終身払込タイプ」があります。

 

終身保険では、いつかは保険金の支払いが発生することになります。

そのため、保険料のかなりの部分は将来の支払いに備えて積み立てられて運用に回されているのです。

ですので、保険期間の途中で解約した場合には、保険料総額や払込期間に応じて解約返戻金(へんれいきん)が戻ってくるのも特徴です。

 

終身タイプ保険がおすすめなのは、どんなケース?

終身保険がおすすめなのは、保障がついていて、貯蓄性のある保険がいいと思っている人に向いています

貯蓄というと預金が思い浮かびます。

預金と保険は何が違うのでしょうか?

保険は、保障があることが最大の特徴です。

終身保険を契約したその日から死亡や高度障害状態になった時に保険金が全額支払われることになります。

これに比べると預金は、必要額に達するまでには時間がかかることになるのです。

いつ何が起こるか分からないリスクを保障するには保険ということになります。

 

期間で考えると、預金であれば満期の定めがない、いつでも好きなときにおろすことができる普通預金、1カ月や1年といった比較的短い期間の定期預金があります。

これに比べると終身保険は一生涯なので長期間になります。

将来の予測は、期間が長ければ長いほど難しいといわれているのです。

保険に加入する時に誤った決断をすると長期にわたって継続することになるので、終身保険に加入する時には、よく考えたうえで決断する必要があります

 

終身タイプ保険のメリット

終身保険にはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

必ず保険金が受け取れる

終身保険は、一生涯の保障がある保険です。

人の一生には、いつ何が起こるかわかりません。

不幸にも若くして死亡したとき、高度障害状態になったときに保険金が必ず支払われます。

また、長生きしても亡くなった時には必ず保険金が受け取れるのです。

ですので、掛け捨てになることがないところが大きなメリットといえるでしょう。

 

貯蓄性がある

終身保険は、加入している途中で死亡保障が要らなくなった場合は、解約して解約返戻金を受け取ることができます。

解約のタイミングによっては、払い込んだ保険料の総額を上回る解約返戻金を受け取ることができるので受け取ったお金を活用することができるのです。

そのためには、保険料を早く払い終える必要があります。

15年などの短期の支払いに設定することになります。

しかし、毎月または年払いにする保険料は、必然的に高くなるのです。

これからの家計とライフプランをよく考えたうえで検討することが大切です。

なぜならば、途中で支払いがきついので解約することになれば、解約返戻金はグンと少なくなります

それまでに払い込んだ保険料と比べて元本割れで損することにもなるうるからです。

 

相続税対策

相続税対策に終身保険は、とても有効といわれています。

法定相続人1人につき500万円までの保険金が非課税になるしくみです。

たとえば、一家の主が亡くなり残されたのが妻と子ども2人だとしたら、500万円の3人分であれば合計1,500万円が非課税になるのです。

1,500万円の終身保険に加入していたとしたら、全額が非課税になります。

もし、同じ1,500万円を預金で持っていたとするならば、相続税の対象となるのです。

ところが終身保険であると非課税です。

家族に少しでも安心を残したいと考えているのならば、この差は大きいといえるでしょう。

ただし、注意点があります。

保険の契約者、被保険者、受取人の設定についてです。

契約する時には、契約者と被保険者を夫、受取人を妻や子どもに設定しておくことです。

契約者と被保険者を違う人物にした場合は、所得税などの対象になってしまい非課税部分が無くなってしまうことになるのです。

 

終身タイプ保険のデメリット

終身タイプの保険にはどんなデメリットがあるのでしょうか。

 

インフレに弱い

いま日本政府は、デフレを脱却することを目標に動いています。

現在の金利は史上最低水準になっているといわれています。

大手の都市銀行の1年物の定期預金でも0.025%の金利です。

 

ここで、たとえば40年が満期の1%固定金利の定期預金があるというと、どのように感じるでしょうか?

大手の都市銀行の金利と比べると魅力的と思うかもしれません。

しかし、デフレを脱却しようとしている動きがあるのに、40年間の固定金利は危険かもしれません。

今の時期に固定金利の終身保険に入るというのならば、あまりおすすめはしません

それは、これからインフレになる可能性があるからです。

インフレになるとお金の価値が下がるので葬式代のために入っていた終身保険と思っていても、その時になるとまったく足りなくなるという事態も起こりうるのです。

 

早めに解約すると損

終身保険は、途中で解約すると解約返戻金が戻ってきます。

しかし短期間で解約となると、支払った保険料の総額よりも少ない額が戻ってくることになるのです。

今ある保険商品の多くの終身保険では、低解約返戻金型が採用されています。

低解約返戻金型の終身保険は、保険料の払込終了時までの解約返戻金を低く抑えているのです。

保険料の払込が終了した後は、通常の解約返戻金のレベルに戻るしくみになっています。

そのため、通常の終身保険よりも保険料が安くなっているのが特徴です。

もし、保険料の払込終了前に解約すると解約返戻金はグンと少ない金額になり、支払った保険料の総額よりも損をする割合が大きくなるのです。

通常の終身保険でも払込終了前に解約すれば元本割れをして損をすることになりますが、低解約返戻金型だとそれよりも3割ほど低くなるので貯蓄として加入していても保険料の支払いがキツクなり解約するとなると損をすることになるのです。

 

定期付終身保険に注意

主契約の終身保険に定期保険を特約としてセットした保険を定期付終身保険といいます。

60歳や65歳などの年齢までに大きな額の死亡保障を得ることができるのです。

たとえば、終身保険が100万円の契約に特約で定期保険を3,400万円にしてし、60歳までは3,500万円の死亡保障を得ることができるのです。

しかし、60歳になり定期保険の期間が過ぎると、それまでの定期保険3,400万円の部分は消滅し、100万円といったわずかな額の終身保険だけが残るのです。

たとえば、60歳までに30年掛けて保険料の総額を896万円支払ったのに支払い終わったとたん、そこから先の死亡保障額が100万円になってしまうことだってありえるのです。

差額の796万円は、とてももったいないことになるのです。

 

進化している終身保険!

終身保険も時代とともに進化しています。

より便利に、終身保険のデメリットを克服するような商品も出てきています。

 

終身保険が医療保険に変身する!

若いときは、病気知らずな人でも40歳や50歳と年齢を重ねていくごとに成人病などの心配がでてきます。

すでに高血圧や糖尿病などで薬を飲んでいる場合は、新たに加入できる医療保険の選択肢はかなり狭く、保険料が高い商品になります。

しかし、死亡保障の終身保険から医療保険に変更できる商品もあるのです。

変更する際には、健康状態が一切問われないところが大きな魅力なのです。

若い時は、家族のために死亡保険を用意する目的で終身保険に入っていたが、子どもが大きくなると死亡保障は要らなくなることがあります。

今後は、自分の病気の方が心配なので医療保障を受けたいという人に向いている保険です。

 

三大疾病になると保険料が免除される!

保険料が免除される特約がある終身保険もあります。

三大疾病であるがん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中によって所定の状態になった場合は以後の保険料が免除されるのです。

病気になると治療費がかかりますし、仕事を休むことになれば収入も減ることになります。

そんな状態で保険料を払い続けるのは大変なことです。

そこで、三大疾病で所定の状態になった場合は、以後の保険料が免除されるのです。

 

また、保険料が免除された時点で保険料は全額支払ったとみなされるのでメリットがあります

もし、解約した場合は解約返戻金がグンと上がることになります。

まとまったお金が手に入ると治療費や生活費の足しにすることができるのです。

もし、保険はこの先も続けたい場合には、契約者貸し付け制度を利用することも可能になっています。

 

インフレに強い!

インフレになると物価が上がるのでお金の価値は下がります。

終身保険はインフレに弱い商品といわれていましたが、変額保険や積立利率変動型の終身保険があります

運用次第で受け取る保険金額や解約返戻金が増減するのです。

運用が悪い場合は減っていくのでリスクにもなりますが、運用がよければ保険金額や解約返戻金がどんどん増えていくのです。

そんな不安定な商品は嫌と思われるかもしれませんが、基本保険金額は運用が良くても悪くても変わらないのです。

たとえば、1,000万円の基本保険金で契約している場合は、たとえ運用成績が悪くても1,000万円の保険金は必ずでるのです。

運用が良ければ解約返戻金が増えるので、時期を見計らって解約すると運用益を得ることができます。

逆に運用が悪ければ死亡保険として持っていればいいのです。

 

終身タイプ保険で迷ったらプロに相談してみよう!

終身保険は、色々な保険会社で取り扱っています。

自分が信頼しているこの会社と決めている場合やこの商品というように具体的な保険商品が分かっているのであれば直接営業職員や専属代理店、保険会社の直営店舗で加入することができます。

 

しかし、保険商品がたくさんありすぎるので迷ってしまうこともありますよね。

そんな時には保険ショップや銀行の窓口、ファイナンシャルプランナーの事務所で相談することもできます。

保険のプロに相談すると、なんといっても複数の会社の保険のプランについて説明をしてもらい、比較することもできるからです。

 

貯蓄を重視するなら終身保険

終身保険は一生涯の保障があるので、死亡や高度障害状態になったときには必ず保険金が受け取れる保険です。

もらい損ねることが無いのが大きな特徴です。

終身保険は、保障があり貯蓄性のある保険を求めている人に向いている保険です。

相続税対策にはとても有効な保険でもあります。

デメリットとしてはインフレに弱く、早い時期に解約すると解約返戻金が少なく損をすることになります。

そんな終身保険ですが、途中から医療保険に変わるものやインフレ対策をしたものなど様々な商品が作られています。

終身保険で迷ったら保険のプロに相談することも一つの方法です。

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